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セロ ヴェルデ からの贈り物

更新日:3月21日

セロ ヴェルデのコーヒーが届くと生産者のデイネル ファジャス モラ氏にメッセージを送る。


初めて彼のコーヒーを取り扱ったのは2016年のことだったか、かれこれ10年の歳月が経過した。


焙煎を始めた頃、今煎っているコーヒーがどんな場所で、どんな方達によって作られているのか気になり始めた。

いつか実際に訪れることが出来たら、という願いが初めて叶ったのが2017年、初めて訪れた地がレオンコルテス、初めて訪ねた生産者が「セロ ヴェルデ」マイクロミルを営むファジャス モラ家だった。


家族、親戚が集まり、歓迎してくれた。

初めてコスタリカの家庭料理をご馳走になった。

山道を登り、下り、幾つかの農地を見学し終わった頃に雨が降り出したので、乾燥中のパーチメント(収穫したコーヒーの実の果肉除去後、コーヒー豆が殻を被った状態)が濡れないように急いで一緒に乾燥棚にシートを掛けた。

標高1,900mの高地の変わりやすい天候、冷たい雨、これが高標高の生産環境なのか、この場所でこのコーヒーが生み出されているのかと実感した。


今、コーヒーを淹れるたびに生産者を思い浮かべる。

作って頂いたコーヒー、私たちのところではこんな風に煎って、こんな形で淹れて仕上げているよ、とお伝えするべく、いつか召し上がって頂けたらと想い続けている。


「今年は特に甘味が増したように感じるけど、何か変わったことがある?」

とデイネル氏に訊くと、

「この数年、特に土壌の保持、改善に一生懸命取り組んでいて、土壌の成分分析を行いながら足りない要素があれば足したりと、とても微細に調整を行なっている」

と返ってきた。


我々が享受するその風味に生産者の努力の成果が表れたことを短いやり取りの中で確認し合い、お互いのモチベーションが高まってゆく。


「もし必要な情報があれば訊いて欲しい」というデイネル氏の申し出に甘えてカザーナコーヒーのお客様に向けてメッセージ動画をお願いさせて頂いた。

ファジャス モラ家の実直で温かな人柄、レオンコルテスの空気感を感じながら「セロ ヴェルデ」のコーヒーをご賞味頂けたら、という願いから。

そして信頼できる素晴らしい生産者と長期に渡り、良い関係でいられることへの感謝の気持ちと共に。



 
 
 

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